ギターの弦を押さえる 左手の指の先の皮が 厚くなっていくこと知っているのは 僕と僕のこのギターだけ 分厚い夕方を切り裂く ナイフのような固いプリンのような 声の君の唇の端はいつも少し 濡れていた 貸してもらった本どれも読み終えた 後で最後に思うのは 人との距離間違えてしまった後悔と 秘密の甘い海 自分の力で立っていたいけど 四日に一度寄り 掛かりたい追いかけても 逃げない逃げても 追いかけないなんてつまらんな 知らない街の知らない 人の家の2階の窓から干した 布団落ちそうになってるねって 一緒に笑おうよ 無くした頃に見つかる リップクリームと目薬が 無くすたびに増えていくその度に 潤う唇と瞳 町の小さな リサイクルショップに並ぶ 別れの気配そのひとつぶひとつぶの 背後に漂う新しい生活を想う歌 好きな時間に起きて 好きな時間に眠ってそれを誰にも 咎められない好きな言葉や好きな 人を自分の力で選ぶ LOVE LOVE 番狂わせパンドラの箱アウェイな スタジアムに僕1人だから ティラミスのティラを拐って 逃げよう冷えピタのピタを触って 逃げよう