咲き狂う玄関先の花壇からの 視線に 何かしらの執念感じる 植木職人の仕事が光る 植木の 刈り込みの美しさが 胸を刺す刺激的な昼下がり 右と左のお箸が違う 種類まちがってても気づかないふり いつもの指の形のままで 何食わぬ顔 人には言ってませんよ だから怒られようもないんです この自堕落な生活や 一人でこそこそやってるあれやこれ 要らないものばかり買ってる 要らないから 欲しいものばっかりの部屋で いつまでもこうしてたかったり もう幻滅していたり 植物に水をやる霧吹きと同じ水で 寝癖治す タオル忘れて風呂入っても呼ぶ 人がいる部屋が良い 下着と靴以外全部中古のもので 作られている体 本もCDも服も今は紛れもなく 私のもの ソフトクリームとクレープは 出落ちだから 食べ終わる頃には少し 暗い気持ちになってる 床も天井も壁もソファも茶色 オレンジ色の光 テーブルのタイルの枚数を数え 始めて 飽きたからやめるなんの プライドもなく 飽きたからやめるなんの プライドもなく飽きたらやめる 仕事だって恥ずかしげもなく 飽きたらやめる 人前で歌ったり泣いたり怒ったり 笑ったり踊ったりしたい ひとんちでやるバーベキューに紛れ 込んで 食べるだけ食べて片付けもしないで 一緒に寝てしまいたいと 思ってるなんて思わなかったでしょ 悲しみに向かって 止まらない映画の結末 買ってすぐに床に落とした ソフトクリームの後始末を ちゃんとやらなきゃいけないこんな にも悔しくても 大人でも子供でも関係ない 挟めずじまいになってしまった サンドイッチの具 挟まれないまま次の日惰性で チャーハンの具になる 僕は暴走列車に乗っているから泣き 狂い先狂い ありがとうもさようならもないまま これでお別れ 借りたままのギター返さずに 書いてきた手紙渡さずに 今日もこうして 選んでここに 来たのにどうしてうしろめたさ 誰が許してくれないの全部許そうよ 面倒くさいから 君の放つ光にようやく 追いつけそう僕が放つ何か なんか、それだけで、ありがとね