大人になってしまったのに ひとりぼっちの僕には 守るべき物なんてなくてさ 部屋にうずくまったまま 朝が来る 消えた街の外灯 高架下の暗がりにも 嫌われている気がしたんだ 生きる価値が霞んでく 偽った言葉を並べては 自分が傷つかないようにだけ 誰に聞かずとも 分かってた 「僕」はここには居ないこと それでもふとした時に突き刺さる 『君』を穢すその声に 耳を貸さないで 君が思うよりずっと君の声は 誰かを救っているはず 傷が痛くなくなる魔法 なんて全く効かないほど いつの間にか僕の心は 酷く酷く荒んでいた 「もういいよ」 気づかぬうちに願い事は 人並みに語るようになっていた 静かな夜に想うことは 「どうか僕を探しに来てよ」 さよなら 逆さまだった感情よ 「僕」を描けない世界に もう用はない 僕が思うよりずっと僕の声は 誰かを救っているのかなあ 大人になってしまったのに ひとりぼっちの僕がいた それでもいつか思えたら 「こんな今日が愛しいんだ」と