うねるような夜 点滅する窓 最後のダンスはちぐはぐなリズムで 真っ黒な瞳の奥を覗いた ほどけた闇はいつもベッドに隠れて 熱く立ち昇る 忘れないで、 その扉はいつだって開いていて 遠くへ行けるわけじゃないけど 凪の日々を渡るための微かな 思い出をなくさないようにしていて よ 待ち侘びていた最終回も 知らずに遅いバスを降り 汚れた靴を鳴らしてそのまま 忘れないで、 その扉はいつだって開いていて 吹き込む風も今は止んで 遠いどこかを目指す旅もまた夜を 越える はぐれないようにして 忘れないで、 その扉はいつだって開いていて 遠くへ行けるわけじゃないけど 凪の日々を渡るための微かな 思い出を 無くさないようにしていてよ