欠けた月を見上げ ひとり笑う人影 逢えるはずの記憶 遠く光った 懐かし香りの白い花弁が もう満月の夜を待っている 夏の痛い青に惑わされ 風を切って駆ける君は あの日ここで苔が生すような世界を 見上げ消えてしまったみたいだ 酷く荒む空き地 埋もれてる秘密基地 大事な思い出を ひとつ拾った 懐かし香りの白い花弁が その新月の朝を待っている 夏の強い空に苛まれ 風を切って駆ける君は あの日ここで二人の小さな世界を 望み消えてしまったみたいだ 足りない声だけを追って 見逃していた電波塔 涼しい橋の下 空を覗く森 そこにいる気がした 夏の痛い青に惑わされ 風を切って駆けた君は あの日ここで苔が生すような世界を 望み消えてしまったみたいだ