Track byゆうさり
かえりみち 絶えずいっぱいになる指は めぐらせる心をかぞえ、 こぼして、歩く 曇りの奥 飛んでいく 知らないことなどない声が 手の中へすべてのまぶしさを潜めて 昨日より 温いひかりをいくつ吐いては 風のない日 気が付いたら ゆっくり誰かが暮れていく 扉まで影ふかくに浸かっていった つむる目に短い真昼が立ちこめる あのころまで 漕ぎ出す途中 夜が向こうから 澄んでいく 煙のよう 声は光は ななめの陽を縫い絡まった