Track byゆうさり
雪のなか 花の言葉はたべてしまった 人は皆 唇の動きをおもう いま午後がくる 赤い手で いっとう静かな日記を書く 窓の粒 やわらかい部屋をとりまく やさしい呼吸 いきをしたら はじめてみるように はじめてきくように きっととめどない光を呑んで うまれてから はじめてみるときは はじめてきくときは いつも跳ね返る光を確かに あなたは分け入っていける そこで まわる 暗がりの隙間で いつかあいましょう