午前3時の薄闇の空 フロントーサが泳いでいた にぶく絡まる、紺青色が 溶けてからだが軽くなる 冷たい指先、涙を掬った 日が昇る あれじゃない、 これじゃないと手さぐり状態 ぬり絵のような日々から墜落しても 真っ白なキャンバスを持て余した わたしの手を取って ステップを踏んで 午前7時の光を浴びて フロントーサが逃げて行く 曖昧なまま濁った夢は 溶けずに宙をくゆらせた 冷たい指先、なぞった唇 騙さないで 右じゃない、 左じゃない前後行き止まり 迷路のような日々から脱却しても 真っ新な大地でも迷子になる わたしの手を取って... 白黒の景色が空を 包んでく怪物のように あれじゃない、 これじゃないと手さぐり状態 ぬり絵のような日々から墜落しても 真っ白なキャンバスを持て余した わたしの手を取って わたしだって、 あなただって捕まえられない 模写するような日々から逸走しても 鉛筆握りしめて書きなぐった わたしの手を取って雲蹴散らして