侵してなるものか 欠けた侭の空白に息を詰める 枯れた空の終末に 未だ引き返す是非も無く 崩れ逝く円を成す 虚の痛みに刹那に沈む / 飲み干す喉元に触れる 砂塵を期する指が全てを覆す様に / なぞり得ぬ心臓を求める様に 満たして、浸して 唯 最果てを擦り抜けて 寄る辺無き朝を嘆く前に 等しく、愛しく 何れ巡り堕ちる迄は 『気高く在れ』と 祈りは砂城を成し 指し示す方へ 侭 時を刻む / 繰り返す被造は時を刻む 湛えよ、讃えよ 嗚呼 哀去れしオリフィスよ 浅ましく夜を叫ぶ前に 与えよ、裁けよ 軈て地に降り立つならば、廻る── 満たして、浸して 唯 最果てを擦り抜けて 寄る辺無き朝を嘆く前に 等しく、愛しく 何れ巡り堕ちる迄は 『気高く在れ』と