眺める 窓枠越しの街並み 藍を垂らしたような 流れる音に耳を傾けて 一人ため息 重ねる度に増えた思い出が 今は煩わしくて 笑える程大人になれなくて グラスを煽る 絡めるまま包むような 甘えるふりをするような 綺麗な上辺だけ切り取って 額に飾る 眩いだけの 恋なんてなくて 苦みばかりの カルアミルク 与えることすら難しくて あなたがくれたものを 抱えることすら余裕が無くて みっともないわ 絡めた指引き寄せて 甘えた音色が溶かす 知らない世界へ連れ出される この感覚 その指先で 軽く沈めて 溺れるくらい 夢中になる 零すくらいに グラスに注ぐ ミルク代わりの 執着心