足りなかった日を 継ぎ足されて生きている 誰かがこう言うの 自力を放棄したんだろうって 「なぁ」とか言ってみるけど 歩道に誰もいない 「まぁ」とは言ってみるけど 心無い 堰を切って度を越した雨に 見えなくなった陽が有ったろう? 走査線放つテレビの向こう 俺は睨んでいる それに飽きてとうとう眠くなる 片付かない部屋が成すピロウ 夢の中で再会する昨日 俺を掴んでいる腕はどこに まだ足りなかった日を 継ぎ足すように暮らす 本当はこういうの 道理に反してるだろう 思考のはたてにそびえ立つ これじゃなきゃいけないってものを 忘れた頃に思い出す 夜のしじまの中で 瞬きしている隙も無い程 割に合わないことばかり 篝火捨てる人がいない程 光が足りない 堰を切って度を越した雨に 見えなくなってしまったもの 夜に訊くともうとうにそれは 取り返せないらしい それを知って僕は走り出す まだ間に合う気がしてる それらが勢い増した風に 吹き曝される前に 行かなくちゃ もう行かなくちゃ