友でいようと口にした奴から 国へと帰って行った 命より心が 此処を抜け出したと 引鉄の瞬間 俺達は とてもよく考えた 命を落とすのか 命を賭すか 覗き込む対岸の山の頂上は 勇み立つが撃たれちまった彼や 大層な数の銃々が 今も埋葬されてるって話だぜ 君よ 泥濘と枯渇 双方 掛け合わせた地に芽吹くような 花を数輪と摘み帰るのを 待っていてくれ 遅くなるけれど これは銘々を謳う合唱 不意にそっと舟を漕ぐような これは再会を想う合掌 此処を去ったあいつの分まで 今や 対岸の山の頂上に 只黙って埋められちまった彼が 黎明の度 俺達へと 手を振ってくれてるって話だぜ 君よ 献身と野心 双方 掛け宿した命のような 花を数輪と摘み帰るのを 待っていてくれ 遅くなるけれど