いつまでただ子供でいる あかるい砂場の中で ふとしたはずみのように 瞳は悪意を捕らえ かりてきた姿には 一度きりの影がある 水辺を漂うように いつまでただ子供でいる 戸惑うこころ閉じて 向きあう鏡を閉じて 本当の気持ちには なにも答えられない いくつの夜を越えて いつまでただ子供でいる 壊れたおもちゃのように 手に取るものもなくて いつからか空いていた 隙間に土を詰めこんで 遊びで生まれてきたら 遊びで生きてゆけたら ひとりで全て終えたら こぼれるようになくした いつまでまだ子供でいる よごれた日陰のなかへ いつまでまだ子供でいる 渦巻く悪意の外で