そこには何もない 色褪せることもない ただひとつのもの描いて 紛れることもなく 交わることもない ひと粒の雨も乾いて 与えられたものが溢れ まるで水の枯れた湖のように 自分の中には 何もないことが 今ではこんなに安らぐ 奪うこともなく 分けることもない ただひとつのもの 目指して 的をはずれ 落ちる言葉 どれもうまく折れた紙飛行機 ほかのなにものでもない ひとりあなただけのもの それをただ壊して 離ればなれになっていた 君がひとつになっていく それをただ見つめて 道をはずれた者が 道を照らしていく ほかのなにものでもない ひとりあなただけのもの それをまた信じて 答えられなくなってから 急に問いかける声が それをただ聞いてる 何をするのも ひとりだけの夢 この世で一番 汚れたものには 美しい手がある その手に結んだ 永遠のなにかは ひろがりを持ってる 例えるものなど なにもないから 素直にはなれない 頭の中には 小さな家をたてて ひからびた花を飾って いらないものだけ たくさん集めて 出口を塞いでる あかりが灯れば 見えなくなるもの そんなものを見ている いつか何かに なれた時には きれいに忘れてる