冷たく乾いた土 いく月光遠く 眠る様に静かな呼吸を繰り返し 風運ぶ小さな種の声をきいた ここで咲くの、わたしを抱いて 水をよんで、光をよんで やがて開く花の色を約束するから 時間が生まれて土は目覚めた 柔らかく種を抱く かたく小さな種は震え 生命の音をきいた ひらいた土に抱かれ踊るように よばれた水に身をひたし 歌った 花の色を忘れないで 風をよんで、種をはこんで やがて朽ちて、結ぶ果実 全てを見ていて 時間が流れて抱きしめあった 柔らかな土と種 ここで咲くの、わたしを抱いて 水をよんで、光をよんで やがて開く花の色を約束するから