かぜはもう あきのにおい ゆうやけいろの このはがひらひら ならびみちを そめあげながら ふたりをつつんでゆく どれくらい このままで ぼくら いられるのかな かじかんだ てのひらを もてあましている ふたり ねぇ きせつがうつりゆくのに りゆうなんて いらないみたいに ゆれるこころ ふあんになるけど きみのてが ここにあるだけで なんどでも みたされてゆくよ たとえば こんないちにちのように ねむれずに すごすよるは そとにでかけてみよう つめたいかぜ ふいたなら このてをぎゅっとつなごう さきのことを なやんでも こたえなんて どこにもない ぼくのポケットのなかに さそったきみのてを いとしくおもう なんてたんじゅんな きもちひとつで ほらね せかいはひかりだすんだ あたらしく おぼえてゆくように ひとつひとつ かさねながら せかいは いろづいてゆくよ たとえば こんないちにちのように
