壁に掛かった時計は いつからか時を忘れていた 動かなくなったのは同じ 僕も抜け殻 膝抱えていた 徒らに陽は見え隠れ 照明はそんな陽に委ねて 窓を叩く喧騒に 逆撫でされていく 朝が来る度 臆病な僕は 弱くなって顔を覆うだけ 全ての記憶の端 映るのは貴方の姿で 貴方無しで生きてゆくこの世は どうって事ないあの絵画のよう 全ては僕を横目に また嘲笑うのでしょう 部屋に飾った写真は 伏せられたまま埃被って 寂しくなったのは同じ きっとそうだと信じ縋った 抜け出せない 脱したくもない 少し意地にもなったこの心 ドアを叩く幻聴に 涙が落ちていく 朝が来る度 臆病な僕は 弱くなって顔を覆うだけ 全ての記憶の端 映るのは貴方の姿で 貴方無しで生きてゆくこの世は どうって事ないあの絵画のよう 全ては僕を横目に まだ嘲笑うのでしょう