蹴り飛ばして真っ赤になった爪先 思ってたよりも痛かった 涙も晴れて少し笑える ああそうだ、僕は生きている 言葉ひとつで臆病になって 傷つけたことに傷ついて いつの間にかひとりでいる方が 楽だと思うようになった それが本当の自分か?と 自分に今、問いただす 心の中にしまいこんだ 僕に会いたくて 走り出してどこまで来たのだろう 景色は変わらないけど この足に確かに刻まれた いくつもの傷を信じている 散らかった部屋臆病な僕は 眠ることだけ許された いつの間にか嘘みたいに綺麗な朝が 僕を包み込んだ 日々は重なってゆくけど 朝を迎えるその度に 軽くなってく心を自分が許さない 蹴り飛ばして真っ赤な朝日の向こう 弱い僕を連れてってくれ 願うだけじゃダメと分かってる ここじゃない場所へ行かなくちゃ 手放してしまうことは 思うより簡単だけど 離したもの手繰り寄せるのは 簡単じゃないと知った 立ち止まって見上げた空に 同じ雲なんて見当たらなかった 変われずにいたのは僕だけだ だからこの背中 蹴り飛ばして迷いも弱さも全部 自分に乗せて連れてゆけ その足がこの地踏みしめたら やっと気付く、僕は生きている 生きている