位置についてよーいドン ゴールを目指し走り出した タネも仕掛けもないまっさらな大地 「最近の調子はどう?」 うるさい、黙ってくれないか 面白いくらいに相変わらずの日々さ 大抵のことは こなせるようになったけど もがいた足が 地を踏みしめることはなかった どこまで走ればいつまで繰り返せば 僕は辿り着けるのだろう 周回軌道上 夢見た場所はどこにもないこと 分かっていた 同じ痛み、同じ場所に いつも血が滲んでいた 僕はいつまでも周回軌道上 果実があるなら甘い方 どうせ食べるのだとしたら 美味しい方がいい それを手に取ったけど 誰かは青いものを、 誰かは渋いものを 「ありがとう」と口に運んだ 選んでばかりの僕は何を 大切にできていたのだろう ずっとこわくて仕方ないのさ 知らないことだらけのこの世界 同じ仕草、探られぬよう いつだって隠してきた 僕はいつまでも周回軌道上 周回軌道上 夢見た場所は どこにもないのだとしても 周回軌道上 巡っていたから その先でもう一度出会えた あの幸せ、あの優しさ 待っていてくれるのなら 僕はいつまでも、いつまでも 周回軌道上 位置についてよーいドン どこにだって行けるはずさ タネも仕掛けもないまっさらな大地