沈む夕日が照らす波を 両手じゃ足りないほど見たね 君はもう ここにすらいない 君と僕だけが知る場所 沈む夕日を映す水面 初めて下から見上げた 君はもう ここにすらいない 生きる意味のない場所 そんなことはないよ 今ここじゃないよ ほら 私の分も 繋いで あなたと生きたいと強く願ったから お願い 私に続かないで どうか 生きた証を残させて あなたという証を 私と歩いたあなたを 泡の音が遠く消えて 夜を溶いた 海を纏う 君をもうすぐ 見つけるから ここじゃない果てのどこかで あなたが「今」 に置き去りにされるなら お願い 私を探さないで どうか 生きた心に住まわせて 私という証を あなたと生きたいと強く願ったから お願い 私に続かないで どうか 生きた証を残させて あなたという証を 私と歩むあなたを 波が足に寄せて返し 開いた目が星を掴んだ 君はもう ここにはいない 生きていくしかない場所 君が残した居場所