謝罪代行、涙のマニュアル

歌詞

テンプレ入りのフォーマット 「このたびはご迷惑をおかけして」 3行目には誠意の言葉 語尾は濁さず、キリよく終わる 土下座用のパターンA 深々と頭を下げる角度 涙が出ない場合は 目薬で、はい演出OK! ご依頼主は某社長 不倫報道、5回目だそうで 「今回もよろしく頼む」って お詫びに誠意ゼロですけど? 謝罪代行、涙のマニュアル 感情は不要、涙は演出 でも見てる人の怒りだけは 本物すぎて、胸が痛い 謝罪代行、涙のマニュアル 声の震えも計算済みです だけど時々、ふと思うの 本当に泣くべきは誰なの? 「気持ちがこもってない」って コメント欄で炎上中 そりゃそうです、他人のミスだし 私が悪いわけじゃない だけどスクリーン越しの声 「代わりに謝るなんて可哀想」 って言われると、なぜか ちょっとだけ涙、リアルになる 真面目に謝る仕事です でも心はちょっと複雑で 人生って何?って考えた 誠意の外注、流行るのかな? 謝罪代行、涙のマニュアル 「心から」と書いてあるけど 本当の気持ちはどこにもない 台本通りの反省芝居 謝罪代行、涙のマニュアル 見た目重視の頭の下げ方 だけど今日も誤解のまま 誰かのミスで怒られてます “謝る”って、そんなに軽い? “許す”って、そんなに重い? その間に立つ私たちは ロボットじゃなく、人間です 謝罪代行、涙のマニュアル 「ご指摘ありがとうございます」 その言葉、何度言ったかな 自分の人生よりも多く 謝罪代行、涙のマニュアル だけど心のどこかでは いつか本当に謝りたい 誰かじゃなく、自分の言葉で