冬の風が冷たく吹き抜けて 街はイルミネーションで輝いて 気づけば手元の財布は軽い でも欲しいものは山のよう ボーナス?一瞬で消えた 家賃に光熱費に支払い 気づけば残りは小銭ばかり でもセールの文字が呼んでいる 「今だけ半額!」に心揺れて 「数量限定!」で足を止めて だけど財布はため息をつく 「ほんとにそれ必要なの?」 友達の誘い 「クリスマスパーティー」 職場の仲間と「プレゼント交換」 恋人からは 「ちょっと豪華なディナー」 財布の中は悲鳴を上げる ポイントカードを駆使して戦う キャッシュレス決済でごまかす けれど数字は正直すぎて 画面を見て現実逃避 年末ジャンボに最後の望み 「当たれば全部解決だ」 でも夢を買ってまた減っていく 財布はますます痩せ細る それでも欲しい思い出たち ケチって後悔したくない 財布と私で毎晩会議 「ここは出す?ここは我慢?」 そして年が明けた瞬間に 財布の中はからっぽに 「来年こそは貯金しよう」 そのセリフも聞き飽きた 12月はいつも戦場 欲望と現実のシーソーゲーム 財布と相談する12月 笑って泣いて、また同じ12月