通過列車の後吹き抜ける風が 憂鬱をどこからか運んできて あまりにも無意味で 欲ばかりの人間の 醜い世界に飲み込まれていく 幸せの形からは遠く逸れて 狂った歯車に 居場所なんて無くて 誰かそばにいてよ 独りきりにしないでよ 心の声は誰にも言えない ねえタイニーダンサー 君はどこへ行くの 冷たい風の中で 今日もガラスの前に立って 街灯が照らした 闇に埋もれぬように 君のようにいれたら 君のように歌えたら 人の群れの中で 埋もれている方が 風にさらされるよりかは マシだなんて 何も生み出せない 何者にもなれないと 気づいてはいても 踏み出せずにいる 操り人形のようにこの身体が 誰かに動かされている わけじゃないが 心の思うまま生きることが 出来なくて 見えない糸が絡まってるんだ ねえタイニーダンサー 君はどこへ行くの 冷たい風の中で 今日もガラスの前に立って 街灯が照らした 闇に埋もれぬように 君のようにいれたら 君のように歌えたら