ゆらりと向かい風 頬を撫でた あの頃と違う匂いがした しがみついていた あの丘の上には ない 希望の匂い 転がり続けて 丸くなってゆく 優しくなってゆく 止まらずに 僕は変わってく 草木をまとって やらかくなってゆく 温かくなってゆく 今ならば君を抱きしめられそうだ 持てない荷物 丘の木の下に さよなら 木漏れ日 爪を立てた日々 尖った心 捨ててこれたなら もっと自由になれる 空の青は 滲んだまま 交わる朱 綺麗だった 転がり続けて 丸くなってゆく 優しくなってゆく 止まらずに 僕ら大人になる 草木をまとって やらかくなってゆく 温かくなってゆく 今ならば君を抱きしめられそうだ