汚れた希望が綺麗、なんて だれかに頷いてほしいわけじゃない 煮え切らない想いをこんなふうに かんたんにてのひらで、 潰してしまえたらいい 愛のコトバは まるで雑音で 掠れた音のまま、 あなたの耳を通り過ぎた 雨に濡れてしまえば 鮮やかだった記憶は 消えてしまうの 優しい音をたてて 永遠を望んだ愚かなこころが さまよう、傾いた小さな箱のなか 嘆くくらいなら 甘い想い出に酔いしれようか 戯けたふりでわらった 夢から醒めたままの手つきで 髪を撫でても 愛しいひとは未だ夢のなか、泳ぐ 雨に濡れてしまえば 鮮やかだった記憶は 消えてしまうの 優しい音をたてて 軽やかに織り成すのは 曇った空の向こうにある 陽だまり 私には届かない