変だな きみの声を聞くとぼくは 弾ける雨粒になって 小さな窓を優しく叩く まるでセレナーデに変わるようさ 互いのわずかな引力が 胸を軋めて迷わせても これが唯一の愛しさなら 確かめる必要もない 傷つけること 裏切ることを 繰り返しても くれる眼差しに返す言葉が欲しい 変だな 束ねても溜め息はほどけ 言葉まで辿りつかない こんなに想うほど苦しいなら いっそ出逢わなければよかったと 想いは両手からこぼれて 暮れる街並みにこだまして きみのためだけのメロディなら 一日でも多く伝えれたら 傷つくことも恐れずにいられる きみのすべてを抱きしめる強さを 手に入れた時は その眼差しが欲しい