何処かで 声が捻れる 誰かの 嘆きを告げる 風が 此処には 着かぬと 恨みる 鎖は絶えぬ 聯(つら)なる 悲懐を訴(うた)う 風が 其処に 吹き交ふと 矩(かね)は 何れなる 責めて 悔いの 凪 求めて 喪の暗き 足音(あのと)に 惑う 然(さ)らば 光 閉ざす 流亡(るぼう)の果てに 想(こころ) 彷徨う 丈(だけ) 念(おも)いが 腐り始める 澱んだ 譏謗(きぼう)で固む 壁が そそり憚(はばか)ると 矩(かね)は 疵(きず)に問う 枷鎖(かさ)となるより 枷(かせ)ぐ霊(ひ)に 離(さか)る 情(こころ) 呼び掛ける 責めて 悔いの 凪 求めて 仄暗(ほのぐら)き 命に 償(まど)う 然(さ)らば 光 閉ざす 流亡(るぼう)の果てに 想(こころ) 彷徨う 丈(だけ) 迷うなかれ 帰らぬ 残滅の径(みち)を 過ぎ往き 亡き 彼(か)の霊(たま)に 手向(たむ)く 責めて 墜(つい)の 刻(とき)を 越えて 此の暗き 己を 賭して 然(さ)らば 光 閉ざす 流亡(るぼう)の果てに 独り 彷徨う 迄