僕はもう自分がよくわからない 大切なものなんてない 君が頭を撫でてくれたら もう全部どうでもいいと思えた ふたり 社会を切り離したベッドで ずっと微睡んでいるのがいい 傷を感じる暇もないほど 強く抱きしめ合って 忘れよう ただ 互いに首輪をして このままでいよう 僕の形も忘れてゆく 有り触れた日々じゃ また不安を見つめる この目を覆っていてほしい 君のなんでもない手の温度で 溶けてゆく 隣で 少しずつ 甘たるく 萎びる僕を いつまでも愛してくれますか 僕はもう自分がよくわからない 大切なものなんてない どうして満たされたように感じた あの時 あのまま いられないんだろう いられないんだろう わかるよ わかるでしょう 君が遠くなってゆくよ 僕に優しくしないで 赤く腫れた目を強く擦る 居場所を見つけた 君の傍で確かに いつまでも 君が愛した僕でいれたら それもまあ 今更 逃れる術はなかった 闇の中で 踠き続ける痛みこそが幸せ