赤い花を持って 迎えにゆこう 君の街まで 離れていようとも シャッターだらけの 商店街たちを 気にする暇など 初めからなかった 「美しい」って言葉は なぜ足りなくなりがちなのだろうか こんなとこで嘘なんかつけない 立ちくらみして天を仰いで 辛さと喜びを撹拌させた 自分に苦笑いが出たけれど 赤い花を持って 抜け出そうよ今 閉ざされた窮屈なこの部屋を 記憶ではない焼き付いたその姿が 世界に嫌われた僕を 救ってくれたから 大事な場面はいつだって 思い出しては後悔の航海へ 「足跡見て『かっこ悪い』 とつぶやいて 本当に僕は 歩いてきたのだろうか?」 でもどんな形であろうと 僕にしかない 君に捧げる花もそうだよ 港のすみっこに張り付く僕と フリーダムを手に入れた君 漠然としていた目の前の海 波止場でふと目が覚めた こんなとこで足踏みできない 立ちくらみして天を仰いで もどかしさと勇気を撹拌させた 自分に苦笑いが出たけれど 足がちぎれるほど駆け抜ける 何よりも大切なものがあって 赤い花を持って走る、君まで ほかの全てを捨ててまで ほらあの夕陽のところまで