夜が 明ける前に 時を逆巻いておこう 誰も起きないで 見てなくていい 渇いた踊り 空が 白む前に 指で塗りつぶしておこう 泣いていたような予言が 微笑むように止まった 諌めを受けるまま 追われた屋根裏の主 明日は諦めかけ 息をつけないまま 逃げ出した召し使い 何にも縛られはしない そんな無理な錯覚で 道連れは退屈か 見上げる無垢な白い額 城に矢を放つなら 手を添え教えよう 夜が 明ける前に 時を逆巻いておこう 誰も起きないで 見てなくていい 渇いた踊り 空が 白む前に 指で塗りつぶしておこう 死んだような街で 生きたように黙る 扉 閉ざす前に 弾いた矢は届いた 起きないように気づかないように 街は 浮かぶ前に 音をたて焼け落ちていていた 誰の叫ぶ声も聞こえない夜が 明ける前に 時を逆巻いておけば 誰も起きないで 見てなくていい 渇いた踊り 空が 白むまでを 指折り数えていた 生きているような星の上を 死んだように歩かされている
