トマト -あなたにとってのトマトはなんですか?-(poetry reading edit)

歌詞

(これは小さな話だった そこまで大きな話じゃなかった 僕というちっぽけだと思ってた 鏡の歪んだ人の話) 孤独といつも闘ってきた 孤独な自分を哀れだと そう思う僕を受け入れたいと 何度も何度も思ったものだ 幸せや愛を求めてた 大層なものだと捉えていたんだ こんな理想を追い求めても 本物なんてちっぽけなものだ 孤独と言えばそれは怖い でも孤高といえば何故か カッコいいとか 単純な頭で考えてる それでいいんだ それでホントは 孤独なんて怖(おそ)れなくていい 孤独だから何が悪いのか? 本当にひとりぼっちじゃない いつだって僕にはあなたがいる 目を閉じれば 温かな景色が見えてくる 寂しい夜も 苦しい朝も 眩しい昼も 眠れぬ深夜も 報われる日が 簡単に来るわけじゃない それでもそれでもと争うから それでも信じたいと言うけど 口先だけじゃない事が 証明 できない 目を閉じればこの景色が 伝わるなら 出会いの春も 憂の夏も 消えゆく秋も 別れの冬も どれも納得できるのだと 僕は思うのだ どんな色? どんな匂い? どんな気持ち? 僕にとってトマトなら あなたにとってはなんだろう。 この幸せの全て 僕にとって 劣っていること 音ってただの 波でしかない 伝えたいことは 伝わらない 結局違う受け取り方になる でもわかってた それも間違いなどではない あなたの五感がそう言うのなら 間違っているとは思わない 僕は素敵だと思っている 劣っているとは言ったが それは視えないから 視えないなら 感じることしかできない 実体がない 手じゃ触れられない でも それでも 音がなきゃ僕は色付かない 綺麗な色も音がなきゃ この曲が 鮮やかになることは ない 目を開けばいつも通りの景色が 見えてくる 家族と住む家 バスの通る道 電車の銀色線路 僕の第二の居場所 いつしか全てが変わるかもしれない 生活も家族も 人が生きて死ぬように 常に移り変わるもの 無常というのは また面白いよな。 目を開ければ違う景色が見えるなら あなたの目を見たい あなたの言葉を聞きたい 僕にまた 新しい夢をくれるんだろう? 僕にとってトマトなら あなたにとってはなんだろう ちっぽけな感動の全て 耳をすませば 雑音だらけかもしれない 僕らの耳に ノイズキャンセルがあったなら 本当によかったのにね でもそんな雑音も今じゃ愛しいと 思う 僕のおかげ そしてあなたのおかげ 幸せにしてくれてありがとう 気付かせてくれてありがとう 全てはこのためにあった この声が届く限り この心が響く限り エモーショナルがある限り 僕は不滅だろう 苦しい時がある 悲しい時がある 泣きたい時がある 死にたい時がある 幸せを疑う時がある 嫌な思いをする時がある 頭を抱える時がある 死にたくないと思う時がある でもそんな中でも どんなそんな時でも きっときっと この世界には 耳をすませば僕の音楽がある みんなの好きな音楽がある 僕の代わりがいたとしても 誰も僕にはなれないと思うのだ 僕よ、この命でありがとう 僕よ、生きてくれてありがとう 僕よ、今よりもっともっと 僕よ、幸せになると誓おう 耳を澄まして どんな声だって あなたと僕の力になる 手を差し伸べられるなら この声を導(しるべ)にしてほしい 夢とか希望は語れない でもこの煉獄を進んだ先にある 景色をあなたと見られるなら 僕にとって幸せの味になる ____ あなたにとっての トマトはなんですか?