深層羽化 -/-(poetry reading edit)

歌詞

消えかけた光 真っ暗な闇の中で探していた 深層の心理は悲しみだらけで 過呼吸にすぐになりそうだ 涙と嗚咽の間には 喉元焼きそうなほどの ヒステリックキューブが潜んでいる 羽化する夢を追い求め 蛹にもなった自覚はない ただ周囲のヒトは 簡単に飛んでいくのに ほら 一人きり 羽化する時を 眠るように待つだけだった 僕は僕として生きられなかった 「あの日あの時僕が 何かできていたら 変わっていたかな。 それなら僕は君と出会う 事はなかったのかな。 笑われずに済んだのかな。 でも今笑っていられるのかな。」 詰まった言葉吐き出していく ヒステリックな 球体はどこかに消えていた 消えていた ただ堰き止めるものは何処にもなく 泣いて泣いて泣いた先の景色はまだ 真っ暗だ 真っ暗だ 羽化する羽を想像できずにようやく 蛹だったことを実感する 僕の愚かさも いつかは笑える日が来るならば こんな時も悪くないのかもな そう言って泣いているだけだ 勇気があれば 変われたならば こんな世界で生きていなかったか 正解があれば 間違いならば 全て人生が消えていたのか 夢を追わずに 夢に気付かず なんとなくで生きててよかったのか 幸せは心からじゃない でも幸せだってちょっとは思える そんな人生も素敵かもな そんな人生も悪くないよな 幸せだって心から言える必要なんて ホントはないよな だってそれはそれぞれだから ようやく手に入れた生き方を 見失わないように生きる 張り詰めた糸が千切れるように 死を待つだけの出来損ないは 何故かは知らないけど 知りたくないけど 生きてみたいと思えたらしい 死にたくなる時があったってきっと 死なずに息を続けるだろう 手が伸びた先にある 扉の向こうになんの希望も 持てないけれど 泣いても良い未来が有ればそれで 良いのかもしれないな 消えない傷が癒えない傷がまだ残り 続けてるけど いつかは忘れて身体になれば この不条理な世界に この理不尽な世界に 泣きたい時は泣いてもいいさ むしろ大声を出して 泣いてみたいから 今は 静かに眠れる夜を待つだけだ 夢にまでみた景色はまだまだ遠く 暗いけど まだ違う未来を歩めているはずだ 雨が降るからいつしか花咲き 優しい風を呼び起こすから 泣いてもいいのだ 悲しくてもいい 僕の羽が羽化するその時でも