ねぇあの時あなた何を 思っていたの? 鋭く尖って見えて誰より優しい ねぇ旅立ちなんて 大袈裟かもしれんけど あの日で最後のマイホーム 特別な日はよく行ってた外食 あなたの財布を気にして 「いただきます」 脂の乗ったごちそうよりも みんなでいれるのが嬉しかった 野球の試合も参観日も 何一つ来てくれんかった 寂しかった だけどそんな暇もなく ただがむしゃらに働くあなたが 他の親よりも誇らしくて 明後日の方見てすすり泣く あなたを思いながら 禍々しいビルが立ち並ぶ 東京の空を この手で握り締めた そつなくこなすことも出来ず立ち 止まる どうしようもない僕だけど その度背中を押してくれる人がいる こんな街も悪くないな いつかあなたが目を閉じる時 最後に何を言うだろう 「べっぴんさんの嫁さんも 連れてこれんでごめんな」って 願わくば言いたくないけど あとどれくらいいられるだろう あなたの宝でいられるだろう 遠く離れた街で生きてゆくあなたが 笑って生きれるように ねぇ背負ってきた後悔や悲しみは わたしが生まれたことで 心から笑える思い出になったのかな 変えられたかな あなたがつけたこの名前に 相応しい人になれてるかな 遠く離れても変わらない 東京の空に あなたを描きながら いつかただいまって言えるように