アノニマス

歌詞

伝えたい想いは まっすぐには 飛ばないように出来てる まるで芯のない芸術もない ベテランの スローカーブのようだ ああ そんなようじゃ 次の決め球も見透かされてんぞ ああ 要は根性 精神論だけじゃ 物足りないけどさ あんなにせっせと積み上げた 道は案外簡単に崩壊 すると耳元で商売上手の 悪魔が問う 「来世でどうだい?」 ああ 3分間で作り上げた 今晩のヌードル あぁ 啜りあげた そいつはすでにふやけ切って まるで私のようだった あの日あの時の感情は 今も胸にこびり付いている 擦って削って痛んで 腐敗してを繰り返してもなお 今も強くこびり付いている もうひっぺがせないくらい 深いとこにいる 昔はヒーローごっこをして 街に平和を約束したっけ? それが20年近くも経つと シフトと飲み会の約束くらい ああ 三拍子刻む小田急線の ああ 誰かの窮屈そうな 背中に寄りかかって しばしの安らぎに酔っている 耳にねじ込んだ合成樹脂を 外せば流れる 雑踏のミュージック 知らん顔で生きていたくて 今日も流し込む至福のMP3 こんな夜は月を見ながら ああ 来客時に 差し出す茶菓子は ああ 私好みの チョイスになっちゃってる ああ 人生だって そんなものでしょう? ああ アノニマスな世界で こうやって顔だして 今日も歌を歌っています ねぇあの日あの時の感情は 君の胸にこびり付いている? ずり落ちた階段で抉れた膝の その痛みをまだ覚えている? 確かに過ごした時間の中で また一つ一つと重ねる歳と歩数 病んだって悔やんだって 構わない いつか最上階で ハイタッチしよう