ささやく声は 夜の奥 闇に沈む 蜜のように ほろ苦く 甘く とろけて 君の鼓動を 呑み込んだ 爪痕ひとつ 残せないまま 交わした視線に 嘘はなく けれど真実にも届かず ただ、触れた手が 微かに震える 堕ちることは 罪じゃない 愛に焼かれて 灰になるだけ 「救って」じゃなく「共に堕ちて」 それが 僕らの約束だ 唇よりも 先に溶けた 言葉はすべて 鍵となり 閉ざした胸の扉を叩く 「入っていい?」と 囁きながら 背中に這った 名もなき熱 重ねた鼓動が 夜を刻む 躊躇も羞恥も とっくに捨てた ただ、君だけが 真実だった 疼くほどに 縛られて ほどく術さえ 甘くなる 「逃げて」じゃなく 「もっと深くへ」 それが 僕らの答えだ
