ひとつ残しあとは捨ててよと またすぐ見に来るから選んでね そんなことを言われても僕は 選べずに僕が捨てられるの どうしよう すべて抱えたまま捨てられて 僕はあてもなく歩き続けた お腹も減ったしもうそろそろ 足を止めて眠ってもいいかな 消えたあとの ことはもう 夢の中で 見ておくよ 僕がいなくても 続く日々に 嫌気がさして もうそれならばと ひたすら僕を細かく切って 至る所に蒔いて芽を それからどれだけ 日は過ぎても 花が咲く気配はないようで それでも懲りずに水を上げて 咲くこと信じてやまないの 強く強く願う 根を張ってと 見たい 未来 すり減り使い果たした 僕はもう そろそろ命が尽きるけれど これ以上ないくらい幸せだよ やりたいことして死ぬのは 誰かが笑う声と 誰かの泣き声と そこで気づくもの 言い残すこともないのに 踏み止まる 夜をいくつも越えてさ 今生きてる 泣きたくもないのになんでか 涙が そんな夜を抜けて朝また迎えてよ