君がくれた奇跡

歌詞

空に流れる雲を眺めては 見知らぬ国への憧れに胸を焦がして 願うことをやめて諦めた その時 希望が舞い降りた 眠りの湖（うみ）に泳ぐ不安と 弱さが 足元に絡みついても また扉を開ければ風は吹く 遠い異郷（くに）へと渡る君を 想うだけで 無いはずの明日が 鮮やかに描かれてゆく世界 光に導かれて目覚めた時 水面から見上げれば 眩しい未来がある それは君の出逢った竜がくれた奇跡 森に夜明けを告げる 消えかけの星でも 記憶に残るなら永遠になる 迷うことをやめて踏みしめた大地は 何故だか心地よい 自由を手に入れても 独りになるのは怖いよ…と君は呟き 背中向けて小さな肩を抱く もしも僕らが帰れる故郷（いえ）を 失くしても 言の葉が嵐の雨の中掻き 消されたとしても 変わらず心にあるものはひとつ 形なき約束を交わした指輪のよう それは君に出逢った僕が生きた証 君もいつか知るだろうか 道が途切れても沢山の希望は ここにあること たとえ僕らの旅の果てが近づいても 過ぎ去った昨日が いつまでも輝いているのなら 最後に名前を呼ぶ声を聞いて 眼を閉じる瞬間まで夢を 捨てはしない 茜色の君と並ぶ駆け足の季節を 鮮やかに灼きつけてゆく世界 光の指した方へ辿り着けば 頼りない両手にも眩しい未来がある それは僕に微笑む君がくれた奇跡