煤だらけ 錆びた駅 曇天 湿る空 帰りの電車なんてとっくにないと 気づいていた 愛されたいと呟いて線路沿いを歩く 役立たず踏切の前で立ち止まる 鈍色の大行進が僕の前を流れてく 次から次へと終わらない 鈍色の大行進に裏切られた気分さ 列は長くても淡すぎる 虹色に見えた世界は 虹色に見えた世界は 嘘の笑顔に満ちたとこだって 失った僕は慄いて消える 土台に足がふらついた 叫ぶ 薄情者 両手は汗ばんでく こんなの間違ってる 土を蹴り逃げた 僕が描いてた世界はこんな 世界じゃないと呟いた 五月雨はまだ降り続いて走る 僕の背中を濡らした 虹色に見えた世界は 嘘の笑顔に満ちたとこだって 認めたくないと逃げ 出していつまでも咽び泣くよ高架下 消える未来が僕に手を振った