ふらふらと迷い込んだ独りきり 投影の夢 しとしとと少しずつ強くなる 感情の雨 疑惑の街に放り出されて 猜疑の目に晒されても 墜ちる西陽を背に向けた滲む 君の名を呼んだよ 抉るさよならの合言葉 戸惑う回路がボリュームを下げては 混迷に深く落ちて行くよ 意識だけ連れて 夕立の輪郭と鮮明になりゆく 音像つまり サイレンが鳴り響く雨中では声も 届かない 薄暗く色のない在りし 日の残響の部屋 仄暗く理由もない侘びしさで胸が 痛いな 記憶の街に辿り 着いていつかの想いを探すよ 嫌になるほどに掻き分けて見つけた 物は不燃ゴミ がなる大それた感覚が蝕んだ 心の灯の弱さは 失った今更伝わったよ 遅すぎたけど 灰塗れな僕の心臓に打ち付けられた 楔 悔恨の耳鳴りが未だに鳴り 止まなくて 告げるさよならの合言葉 俯いた君と最期のシーンだけ酷く 耳障りなあのノイズが掻き消すんだ ほら青紫色の鳥は両手をすり抜け 逃げてく こんな嘘だらけの世界から 羽ばたいてく 褪せたこのパズルの枠に 足りない懺悔の花を手向けるよ 残響の跡地に横たわる静寂の最後に 最後に