荒船山の 薄暮の中に ネギ畑から 白い月昇る 霜を纏った 葉の一枚が 風に舞い上がり 光を放つ 妙義の山々 峰と峰の間 渡る雲たち 影を落とす 下仁田渓谷 せせらぎの音に コンニャク畑の 露が零れては 夢を見てる 石灰の道を 月が照らして 山里の宵は 白く染まって 坑道の跡に 残る記憶が 闇を揺らして 光になる 谷を埋める 靄の海には 遠い日々から 届く声が こだまのように 泳いでいる 下仁田渓谷 せせらぎの音に コンニャク畑の 露が零れては 夢を見てる 大地の恵み 眠る夜には 明日の種が 芽吹いてる
