小川原湖畔 夜霧立ち込め 水鳥の声が かすかに消える 上北台地に 月が昇れば 凍てつく野原 銀色に染まる 東北の里は 冬の夢見て 大地の記憶を そっと語るよ 乙供の水辺で 時を重ねて 明日へ続く道 探している 生い茂る葦 氷を纏って 湖面に映る 星を隠してく 旧南部街道 誰もいない夜 足跡だけが 物語る おだやかな波 寄せては返し 暗闇の中で 音を奏でる 千年の記憶 眠るこの場所で 新しい風が 目を覚ます 東北の里は 冬の夢見て 大地の記憶を そっと語るよ 乙供の水辺で 時を重ねて 明日へ続く道 探している 漁火も消えた 静かな湖で 澄んだ空気が 心洗われる この町が知る 私の歩みを そっと包んで 夜が明ける
