六戸の高台 霧が這い寄り 古館の跡に 月が映える 長谷ぼたん園 冬枯れの中 氷の花びら こぼれ落ちる 小さな町の 夜は深まり 遠くに聞こえる 汽笛の音 馬淵川から 流れる風は 凍てついた空 抱きしめる 雪原広がる 台地の果てに 点々と灯る 人の暮らし 霜柱踏んで 散歩道ゆけば 大地の鼓動 伝わってく 畑のあぜ道 凍てつく夜に シラカバ並木 影を伸ばす やがて目覚める 新芽を待って 静かに佇む 冬の宵 小さな町の 夜は深まり 遠くに聞こえる 汽笛の音 馬淵川から 流れる風は 凍てついた空 抱きしめる 東の空へ 向かう想いは 明日への願い 連れてゆく 小さな町から 始まる物語 この道の先 続いてく
