屏風山から 冷たい風が 水田地帯に 月影落とす 富萢の堤 静寂に包まれ 眠りについた 冬の湖 つがるの夜に 大地が語る 太古の記憶 遺跡の声 白鳥たちの 飛び立つ水面 氷の下から 春を待つ 木造の街を 雪が舞って 出来島海岸 波音だけが 凍てつく夜に そっと寄り添い 誰もいない道 手を伸ばす 田んぼの向こう 地平線まで まっすぐ伸びる 防風林 凍える風に うつむきながら 歩いてきた道 振り返る つがるの夜に 大地が語る 太古の記憶 遺跡の声 白鳥たちの 飛び立つ水面 氷の下から 春を待つ 吹雪を抜けて 月が覗けば 大地に眠る 宝物たち この広野にも いつか訪れる 明日を探して 歩き出す
