八甲田山麓 霧氷のきらめき 青い森公園 街灯が点る 浅虫温泉へ 続く坂道を このまま歩いて 夜を越えてく 青森の空は 海霧に溶けて 季節の記憶を そっと包む 昨日と明日の 境界線上で 流るる時を 抱きしめてる 冬の散歩道 雪の音を踏んで 凍える吐息が 宵闇に消える 深く沈んだ夜 誰もいない通り ひとり紡いでく 想いの地図 津軽海峡の 荒波の向こう 氷雨に濡れた 街路樹の下で この胸の中の 迷いの正体 見つめ直してる 今この瞬間 青森の空は 海霧に溶けて 季節の記憶を そっと包む 昨日と明日の 境界線上で 流るる時を 抱きしめてる 港の向こうで 光る漁火に 導かれるまま 足を進める この街が知る 私の物語 もう少しだけ 夜を彷徨う
