五戸川沿いの 古い石垣に 歴史を刻む 冬の月影 倉の建ち並ぶ 蔵通り抜けて 凍てつく夜に 想いを馳せる 五戸の里は 眠りの中で 縄文の夢を そっと見てる 寒さに震える 町道歩けば 過去と未来が 重なり合う 伝法寺の丘 風に佇んで 街灯まばらな 町を見下ろす 倉庫群には 白い息たちが 記憶のように 漂ってる 市場通りの シャッター越しに 昔の賑わい こだまする 春を待ちわび 凍る商店街 今宵も誰かの 足音だけ 五戸の里は 眠りの中で 縄文の夢を そっと見てる 寒さに震える 町道歩けば 過去と未来が 重なり合う 闇を抜ければ 朔北の空に まだ見ぬ季節 描かれてる この町が紡ぐ 新しい歴史 静かに始まる 冬の夜に
