ぼくらが失くしたものは 夏の日射し、飛び込んだ雫。 プールサイド 君は 笑って 翌朝、僕は熱出した。 傷物みたいだ ぼくら 耐えきれず ある日 ひび割れた スケッチブック 君は笑って、 「とんでる絵は、わたしだよ。」 13日の金曜日 夜に、君を待ってた 「化けてでてよ」って、 ありえない。馬鹿だね…。 でも 事実ばかりに 躍らされるような 大人には、 ならずにいようね。 か細い指で 未来なぞった 未来は来なくて、 一人きりになった。 おいてきぼりでも ちゃんと僕、歩くよ。 君はやっと自由に おそら、とべたんだね。 13日の金曜日 君のスケッチブックの 悪魔が一匹 外に逃げだした 事実ばかりに 踊らされるような 大人には、 ならずにいようね。 世界一綺麗な傷物になろうぜ 世界一無垢な 悪魔の羽根で 君と話せたら それだけで泣いちゃうくらい、 夏の日射し、飛び込んだ 一秒の雫の 満月