街中の憂鬱を一手に引き 受けたような 違う匂いのする季節の風が吹く 遠く離れた街の青空は僕の抜け 殻みたい モヤの塊が浮いているよ 淡い恋の歌が過去と結びついていく 少し前まではどうでも良かったのに 普遍的な言葉は薬にも 毒にもなれるだろう 夕暮れに汽笛の音が溶けていく 数え切れないモノローグがある あの日出会った君と僕だって 交差したただの偶然の一つだった 泣きたいほどに胸の奥が痛む 悲しい出来事はどこにも 無いようなはずなのに 僕が忘れた自分がこの場所にいるよ 短い夏だった君がいたはずなのに パズルのピースが1つずつ 欠けていく 君に書いた手紙は送れずに もうどこにあるのかも忘れて 昔話の一個になりそうだよ そしてあくせくしている間に時計は また全てを忘れてしまえと 言わんばかりに回るよ 数え切れないモノローグがある あの日出会った君と僕だって 交差したただの偶然の一つだった 泣きたいほどに胸の奥が痛む 悲しい出来事はどこにも 無いようなはずなのに 僕が忘れた自分がこの場所で 手を振るよ 図らずもそれが 僕の背中を押しているきっと サヨナラとは違う意味で映ったから 煩わしくても 憎らしくても 全てがここから始まっていった だから僕らが忘れた 自分がこの場所にいるよ