ホームへ向かっていく スロープを下っていく その背中を見送ったら 余った右手を ポケットに入れて 街灯に沿った家路を辿る 23時半 いつもならどうにも メランコリックで しょうがないけど今年は違うみたい ポカリと空いた心に 木漏れ日が差すよう きっとこのドアの向こう側 うっすら残っている温もり 開いたらどっかへ逃げていきそうで 躊躇してしまったんだよ 気付けば時計は0時を過ぎ 同じような日々に戻っていく また会える日を待ってる そう遠くない未来だろう テーブルの上で寄り添う レモンティーは 互いの臆病さ その分だけ残ったまま