たまに思うんだ 私は空っぽなんじゃないかって 穴の空いた靴下、 履き古したスニーカー あの子のしゃがれた歌声 真っ直ぐな瞳で交わしてた未来の話 ぼやけたそれに胸を張れず 1人俯いてたっけなあ 書き留めた言葉の欠片が 唯一の存在証明だった 反芻しては現在地に旗を立てる そうでもしないと見失うから 巻き戻せないこの人生を 終わらせるなら今しかないな 最後に決めたその覚悟も 君が笑えば容易く消えるんだ 空っぽのこの人生を たったふたつのその両腕で 君が強く抱きしめるから 滲んだ景色よく見えなくなった 見えない誰かに嫌われるのが怖くて 必死なふり 私何に怯えているのだろう 薄っぺらい自分を大きく掲げて ここにいるよって私だれと 戦ってるのだろう 指折り数えた正しさが 正解じゃないと気付いていた それでも縋りついて繋ぎ止めなきゃ 透明な僕が消えてしまうから 巻き戻せないこの人生を 終わらせるなら今しかないな 最後に決めたその覚悟を 君の涙が流しさらっていく 空っぽのこの人生も 君が笑うその日がくるなら もう少し歩きつづけよう その日まで、この足で いくつにも分かれた道を 適当に選んだわけじゃない 間違いも抱いて今ここにいる 不確かな一歩だとしても 続いてる足跡があって 数えきれない感情と 共に歩んできたんだ 空っぽでもただひとつ、 透明でもただ一つ 確かな思いがあるなら生きてゆけ