春になれば私も同じようになれると 思ってた 染まった 街路樹の中一人つぼみのまま 枯れてくのかなあ 「ねえ覚えてる?あの時の、ほら」 って私ばっかりまだ 過去に生きている さよなら告げた君の 目に映る景色見てみたかった 離れた距離の分だけ 何もない私に戻ってゆく ひるがえる君のスカートのすそを 追いかけていた 錆びた弦をおさえて あの季節を思い出してる 元気で過ごしてますか? 時には 誰かの肩に寄りかかったりして 強がりばかり、人の心配 ねえ、君の涙今なら気付けるかなあ さよなら告げた君の 目に映る景色見てみたかった 変われない私のこと そのままで嬉しいと微笑む 切り捨ててきた日々がそれだけで 色付いてゆく 「なんでもない、大丈夫だよ」 誰よりも自分に言い聞かせて 「明日になれば忘れるから」 消えるはずなんてないのにさ 君がくれた優しさが 今でも私を導いてくれる さよならあの日々よ 迷わないで今、足を踏み込む いつか会えた時には 誰より私らしくいられるように 束ねてた長い髪をほどいて 続いてく道、駆け抜けてゆく